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コラム

無痛分娩は子宮口が開いてから開始する!なかなか子宮口が開かない場合の対処法も解説

2026.01.27

無痛分娩は子宮口が開いてから開始する!なかなか子宮口が開かない場合の対処法も解説

無痛分娩では麻酔を使って陣痛の痛みを和らげますが、どのタイミングで麻酔注入が開始されるのが疑問に思う方も多いでしょう。

麻酔を注入するタイミングを計るうえで重要になるのが、子宮口の開きです。

この記事では、子宮口の開きと無痛分娩の関係性について詳しく解説します。

子宮口がなかなか開かない場合の対処法や無痛分娩の流れ、所要時間、器械分娩や帝王切開の頻度などもまとめているため、ぜひ参考にしてみてください。

無痛分娩は子宮口が開いてから開始する

無痛分娩は子宮口が開いてから開始する

無痛分娩は、陣痛が始まってすぐに麻酔を入れるわけではありません。

基本的には子宮口がある程度開いてから麻酔を使う流れになります。

子宮口の開き具合や陣痛の進み方には個人差があり、麻酔を始めるタイミングは医師や助産師が母体の状態を見ながら判断します。

ここでは無痛分娩を開始するタイミングについて見てみましょう。

子宮口がなかなか開かないと日をまたぐこともある

無痛分娩でも、自然分娩と同じく出産の進み方には大きな個人差があります。

数時間で子宮口が全開になる人もいれば、なかなか開かずに時間がかかる人もいます。

陣痛が始まっても子宮口が広がらずに痛みが弱まってしまうと、その日のうちに出産に至らず、翌日に持ち越すことも少なくありません。

自然に陣痛が進まない場合は一時的に帰宅を勧められることもあり、計画無痛分娩では事前に子宮口を広げる処置を行う場合もあります。

出産は赤ちゃんと母体のタイミングが重なることで進むものなので、予定通りにいかないケースもあることを知っておくと安心です。

子宮口が5cm程度開いたら麻酔の注入を開始

無痛分娩で麻酔を始めるタイミングの目安は、子宮口が5cmほど開いたときです。

この頃には陣痛が5分間隔前後になり、痛みが強くなってきます。

痛みを軽減する効果を得やすく、さらに陣痛の進みを妨げないようにするためにも、このタイミングで麻酔を使うのが一般的です。

ただし、痛みに敏感な人や出産の進みが早い人の場合、子宮口が3cm程度開いた時点で麻酔注入を始めることもあります。

逆に子宮口がすでに8cm以上開いてから無痛分娩を希望すると、麻酔が効き始める前に赤ちゃんが生まれてしまうこともあるため、早めに希望を伝えておきましょう。

産院や妊婦の状態によってタイミングは異なる

麻酔の注入を始めるタイミングは、産院の方針や妊婦さんの体調によって異なります。

痛みをどの程度まで我慢したいか、またどのように分娩を進めたいかという希望も考慮されるため、事前にしっかり相談しておくことが大切です。

麻酔を早めに始めても分娩の進行に大きな影響はないとされますが、母体の体力や出産のスムーズさを考えると子宮口が5cm程度開いた頃が安定しやすいといわれています。

個々の希望や体調に合わせて柔軟に対応してもらえることが多いため、自分に合った出産の形を検討してみましょう。

無痛分娩で子宮口がなかなか開かない場合の対処法

無痛分娩で子宮口がなかなか開かない場合の対処法

無痛分娩では、麻酔を使って痛みを和らげながら出産を進めますが、子宮口がなかなか開かないと予定通りに進まないこともあります。

そんなときに行う具体的な対処法は以下の通りです。

  • 陣痛がおさまっているときに休む
  • 陣痛時に深呼吸をする
  • 医療行為により陣痛を促す

ここでは上記3つの対処法についてそれぞれ解説します。

陣痛がおさまっているときに休む

陣痛が強くても子宮口が開かないときは、できるだけ体力を温存することが重要です。

長時間痛みに耐えていると疲労がたまり、陣痛が弱まる『微弱陣痛』につながることがあります。

そのため、陣痛の合間に目を閉じてうとうとしたり、楽な姿勢をとって体を休めたりしましょう。

アロマや音楽を取り入れてリラックスする、パートナーや付き添いの人に腰をさすってもらうなども、痛みが和らぎ安心感も得られるでしょう。

陣痛時に深呼吸をする

陣痛中は痛みによって呼吸が浅くなりがちですが、呼吸が乱れると体に余計な力が入り、子宮口の開きが遅くなることがあります。

そのため、意識して深い呼吸をすることが大切です。

鼻から息を吸って口からゆっくり吐き出すようにすると、リラックス効果があり痛みも和らぎます。

痛みの波がおさまったときには全身の力を抜き、できるだけ体を休めましょう。

医療行為により陣痛を促す

休息や呼吸法を工夫しても子宮口が開かない場合は、医師が医療的な処置を行うことがあります。

代表的なのは『卵膜剥離(医師が指を入れて卵膜に刺激を与える)』と呼ばれる方法や、『バルーン』『ラミナリア』と呼ばれる器具を使って子宮口を広げる方法です。

また、陣痛が弱まっている場合には陣痛促進剤を投与することもあります。

これにより子宮の収縮が強まり、分娩の進みがスムーズになる効果が期待できるのです。

ただしそれでも進まない場合は、母体や赤ちゃんの安全を優先し、帝王切開が選択されることもあります。

いずれの処置も医師が妊婦さんと赤ちゃんの状態を見ながら判断するため、事前に説明を受けてリラックスしてお産に臨むことが大切です。

無痛分娩の流れ

無痛分娩の流れ

無痛分娩の基本的な流れは以下の通りです。

  1. 入院
  2. 麻酔準備
  3. 陣痛促進剤の投与
  4. 麻酔薬注入
  5. 出産
  6. 産後

ここでは上記の流れについてそれぞれ解説します。

入院

自然に陣痛が始まる自然無痛分娩の場合は、陣痛の間隔が短くなったり破水したときに入院します。

入院時には助産師が内診を行い、子宮口の開き具合や陣痛の間隔を確認します。

子宮口が3〜5cm程度開き、陣痛も規則的であれば無痛分娩を進めていくことになるでしょう。

まだ子宮口が狭い場合は、しばらく待機となることもあります。

計画無痛分娩では、出産予定日前日などに入院し、バルーンなどで子宮口を広げる処置をするケースが多いです。

麻酔準備

麻酔を使う前には、安全に処置を行うための準備が必要です。

母体には点滴を行い、血圧や心拍を測るモニターを装着します。

その後、背中の腰付近に細い管(カテーテル)を入れるため、横向きで体を丸める姿勢をとります。

針を刺す前に局所麻酔をするため、大きな痛みはありません。

処置には15〜20分ほどかかります。

陣痛促進剤の投与

計画無痛分娩や陣痛が弱いときには、点滴で陣痛促進剤を投与します。

麻酔をすると痛みを感じにくくなるため、陣痛の進みが遅くならないように薬で調整するケースが多いです。

量や種類は、医師が母体と赤ちゃんの状態を確認しながら調整します。

麻酔薬注入

子宮口がある程度開き、出産が進んできたら麻酔薬を注入します。

注入から麻酔が効き始めるまでには20〜30分ほどかかるでしょう。

また、無痛分娩といっても痛みを完全にゼロにするわけではなく、いきむタイミングがわかる程度に痛みを残すよう調整されます。

痛みが強く感じる場合は、追加で麻酔を入れることも可能です。

効果は時間が経つと弱まるため、必要に応じて調整しながら出産を進めていきます。

出産

無痛分娩では下半身に麻酔が効いていますが、意識ははっきりしており、赤ちゃんが生まれる瞬間をしっかり感じられます。

産道を通るときに多少の圧迫感やいきみ感を覚えることはありますが、強い痛みは大幅に和らぎます。

上半身は普段通り動かせるため、生まれた赤ちゃんをすぐに抱っこできるのもメリットです。

自然分娩と同様に、自分の力で出産している実感を得られるでしょう。

産後

出産後は会陰切開や裂けた部分の縫合が行われることがあります。

その際も麻酔が効いているため、痛みを強く感じることはほとんどありません。

処置が終わると麻酔の管は抜かれます。

麻酔の効果は2時間ほどで切れてくるため、授乳や赤ちゃんのお世話も通常通り可能です。

出産は大きな体力を使うため、産後はしっかり休むようにしましょう。

無痛分娩の器械分娩・帝王切開の頻度

無痛分娩の器械分娩・帝王切開の頻度

無痛分娩では麻酔によって痛みを和らげながら出産を進めますが、その影響で自然分娩に比べると分娩が長引くことがあります。

そのため、赤ちゃんを出すサポートとして吸引や鉗子を使う『器械分娩』が増える傾向にあります。

一方で、帝王切開に至る頻度は自然分娩と大きな差はないとされており、必要以上に不安を抱く必要はありません。

ここでは、実際の無痛分娩の器械分娩・帝王切開の頻度について解説しましょう。

無痛分娩の器械分娩の頻度

無痛分娩では、陣痛の痛みを感じにくくなることでいきむ力が弱まり、分娩が長引くことがあります。

その結果、赤ちゃんを安全に出すために吸引分娩や鉗子分娩が必要になる割合が高まります。

特にこの傾向が強くなるのが、初産婦の場合です。

あるデータでは、無痛分娩を行わなかった場合の初産婦における器械分娩率は全年齢平均で約4.7%と報告されていますが、無痛分娩ではこの割合が上がることが示されています。

(参考:硬膜外無痛分娩

器械分娩は母体や赤ちゃんの安全を守るための処置であり、必ずしも異常があるからというわけではありません。

医師や助産師は状況を見て適した方法を選択してくれるため、心配しすぎずに臨むことが大切です。

無痛分娩の帝王切開の頻度

無痛分娩では、帝王切開の頻度自体は自然分娩とほとんど変わりません。

つまり、麻酔を使うからといって帝王切開の確率が特別に高まるわけではないのです。

実際に帝王切開に切り替わるのは、胎児機能不全(赤ちゃんの心拍が弱まるなど)や回旋異常、分娩が進まない遷延分娩、妊娠高血圧症候群、常位胎盤早期剥離といった母子の安全に関わる要因がある場合です。

無痛分娩で用いる硬膜外麻酔は、帝王切開の際にもそのまま利用できるため、緊急時でもスムーズに対応できます。

無痛分娩にかかる時間の目安

無痛分娩にかかる時間の目安

無痛分娩にかかる時間の目安は、初産婦と経産婦で異なります。

初産婦は12~16時間程度、経産婦は5~8時間程度が目安となるでしょう。

ここでは無痛分娩にかかる時間の目安についてそれぞれ解説します。

初産婦は12~16時間程度

初めての出産となる初産婦は、平均で12〜16時間ほどかかるといわれています。

これは、子宮口が開きにくかったり、産道がまだ柔らかくないため赤ちゃんが降りにくかったりすることが主な理由です。

また、出産の経験がないために体に力が入りすぎてしまい、スムーズに進みにくい場合もあります。

分娩には第一期・第二期・第三期とありますが、子宮口が全開になるまでの『分娩第一期』に特に時間がかかりやすく、この段階だけで10時間以上かかることも珍しくありません。

経産婦は5~8時間程度

すでに出産経験のある経産婦は、平均で5〜8時間程度と初産婦に比べて短い時間で進むことが多いです。

これは、すでに一度赤ちゃんが通った経験があるため、産道が柔らかくなっており、子宮口も開きやすいためです。

また、いきむタイミングや体の使い方に慣れていることで、出産がスムーズに進みやすい傾向があります。

具体的には、子宮口が全開になるまでの『分娩第一期』が4〜6時間程度と短縮されることが多く、その後の赤ちゃんの娩出も30分〜1時間ほどで済む場合が多いです。

ただし、経産婦であっても陣痛の強さや赤ちゃんの大きさなどによって進行が遅れることもあるため、あくまで目安として考えることが大切です。

まとめ

無痛分娩では、一般的に子宮口が5cm前後開いたタイミングで麻酔を開始することが多いですが、母体や赤ちゃんの状態によっては早めに対応する場合もあります。

分娩にかかる時間は、初産婦は12〜16時間、経産婦は5〜8時間程度が目安となるでしょう。

無痛分娩を検討する際は、分娩の進み方について理解し、医師や助産師と相談しながら自分に合った方法を選ぶことが大切です。

関谷レディースクリニックでは、無痛分娩による出産に対応しています。

一人ひとりに適した無痛分娩の計画をご提案しているため、出産方法でお悩みの方はぜひ当院までご相談ください。

関谷レディースクリニックの無痛分娩

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