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コラム

無痛分娩か自然分娩か悩む…それぞれの特徴・メリット・デメリット・判断するポイントを解説

2026.01.27

無痛分娩か自然分娩か悩む…それぞれの特徴・メリット・デメリット・判断するポイントを解説

出産方法を選ぶとき、多くの人が「無痛分娩にするか、自然分娩にするか」で悩みます。

どちらにもメリットとデメリットがあり、正解は一人ひとり異なります。

費用やリスク、妊娠の経過、前回の出産経験によって適した選択肢は変わるため、情報を整理したうえで自分に合った方法を検討することが大切です。

この記事では、無痛分娩と自然分娩の違いについて詳しく解説します。

それぞれのメリット・デメリット、リスク、選ぶときのポイントなどもまとめているため、ぜひ参考にしてみてください。

無痛分娩を選ぶ人の割合は?

無痛分娩を選ぶ人の割合は?

日本で無痛分娩を選ぶ人の割合は、年々少しずつ増加しています。

公益社団法人日本産婦人科医会の調査によると、2018年には全体の5.2%でしたが、2023年には11.6%にまで上昇しました。

特に診療所では12.7%と、10人に1人以上が無痛分娩を選んでいる状況です。

(参考:日本産婦人科医会|産科施設の立場から~日本産婦人科医会施設情報からの解析~

一方、海外の状況を見ると、日本との違いがはっきりとわかります。

アメリカでは7割以上、フランスでは8割を超える妊婦さんが無痛分娩を選んでおり、すでに一般的な方法として定着しています。

日本で割合が低い背景には、「出産は痛みに耐えるもの」という意識や、無痛分娩に対応できる医師や設備が十分に整っていないといった事情があると考えられるでしょう。

また、厚生労働省が2020年に行った調査でも、日本全体での実施率は8.6%にとどまっており、欧米諸国との差は大きいことが確認されています。

ただし、ここ数年で右肩上がりに増えているのは確かで、今後はさらに利用しやすい環境が整う可能性があります。

選択肢としては広がりつつあるため、出産方法を考える際には最新の情報を調べ、自分に合った方法を検討することが大切です。

無痛分娩と自然分娩の主な違い

無痛分娩と自然分娩の主な違い

無痛分娩と自然分娩は、出産にかかる時間や準備に違いがあります。

ここではこの2つの出産方法の主な違いについて解説します。

出産にかかる時間

自然分娩では、初産婦の場合は約12時間、経産婦の場合は約6時間が目安とされています。

もちろん個人差があり、体質や赤ちゃんの状態によって短くなることも長くなることもあります。

一方、無痛分娩は麻酔を使うため陣痛の痛みを感じにくくなりますが、その影響でいきむタイミングがわかりにくくなって出産に時間がかかることがあり、特に初産では自然分娩より数時間長くなるケースもあります。

ただし、全員が必ず遅くなるわけではありません。麻酔を入れるタイミングや赤ちゃんの体勢などによっても変わります。

また、無痛分娩は計画的に陣痛促進剤を使うことが多いため、出産のスケジュールをある程度調整しやすい点も大きな特徴です。

出産の準備

自然分娩は、陣痛が自然に始まるのを待つのが基本です。

入院後は心拍や子宮口の開き具合を確認しながら進めていきます。

それに対し無痛分娩では、自然分娩の準備に加えて麻酔の準備が必要です。

無痛分娩を希望する場合は事前に病院で予約を取る必要があり、人気のある施設では早めに相談しなくてはいけません。

当日は分娩監視装置や血圧計を装着し、麻酔の準備を整えます。

場合によっては前日から入院し、子宮口を広げる処置を行うこともあります。

さらに、無痛分娩は計画分娩になることが多いため、出産日をある程度決めて臨むケースが多い点も自然分娩との大きな違いです。

このように、無痛分娩では痛みを和らげるために追加の準備が必要となります。

無痛分娩のメリット・デメリット

無痛分娩のメリット・デメリット

無痛分娩の主なメリット・デメリットは以下の通りです。

メリット デメリット
  • 出産の痛みを和らげられる
  • ストレスや不安を軽減できる
  • 産後の回復が早い傾向にある
  • 緊急帝王切開になった場合にすぐに処置できる
  • 出産時間が長引きやすい
  • 麻酔の効果に個人差がある
  • 副作用のリスクがある
  • 費用が高額

ここでは上記のメリット・デメリットについてそれぞれ解説します。

無痛分娩のメリット

無痛分娩の大きなメリットは、強い陣痛の痛みを和らげられることです。

痛みを抑えることで心に余裕が生まれ、冷静にお産に臨むことができます。

また、痛みに耐えるために体力を消耗せずに済むため、産後の回復が早いと感じる人も多いです。

体力を温存できれば、その後の授乳や育児にもスムーズに取り組めます。

さらに無痛分娩では意識がはっきりしているため、医師や助産師と会話しながら落ち着いて出産を進められ、赤ちゃんの誕生の瞬間をしっかり実感できます。

万が一緊急帝王切開が必要になった場合も、無痛分娩の麻酔をそのまま活用できるため、スムーズに手術へ移行できる点もメリットの一つです。

無痛分娩のデメリット

無痛分娩は麻酔の影響でいきむ力が弱まり、出産にかかる時間が長引く傾向があり、その結果、吸引分娩や鉗子分娩などの器械分娩が必要になることがあります。

さらに、無痛分娩で使われる麻酔でかゆみ、吐き気、発熱、血圧の低下、頭痛といった副作用が起こることがあり、人によっては足に力が入りにくくなる、排尿が難しくなるなどの影響が出る場合もあります。

重い合併症は非常にまれですが、ゼロではないことを理解しておく必要があるでしょう。

また、費用が高くなる点もデメリットの一つです。

自然分娩に比べて十数万円以上の追加費用がかかることが多く、病院ごとに金額は異なります。

そのため、無痛分娩を希望する際は事前に料金や体制を確認しておくことが大切です。

自然分娩のメリット・デメリット

自然分娩のメリット・デメリット

自然分娩の主なメリット・デメリットは以下の通りです。

メリット デメリット
  • 麻酔を使用しないため副作用のリスクがない
  • 帝王切開に比べて産後の回復が早い
  • 費用を比較的安く抑えやすい
  • 陣痛の痛みに耐えなくてはいけない
  • いつ陣痛が始まるかわからないため、計画的に準備するのが難しい

ここでは上記のメリット・デメリットについてそれぞれ解説します。

自然分娩のメリット

自然分娩は、麻酔を使わないため副作用のリスクがなく、産後すぐに母乳を与えたり赤ちゃんと触れ合ったりしやすいというメリットがあります。

また、帝王切開に比べると母体への負担が少なく、産後の回復が早い傾向にあります。

自然分娩は費用を抑えられるのもメリットです。

無痛分娩や帝王切開は追加費用がかかりますが、自然分娩は大半の産院で標準的に対応しているため、選べる病院が多くなります。

さらに、痛みを伴う分娩を経験することで「自分の力で出産した」という実感が得られ、母としての自信につながる人も少なくありません。

こうした心理的な側面も、自然分娩ならではのメリットといえるでしょう。

自然分娩のデメリット

自然分娩の大きなデメリットの一つが、強い陣痛の痛みに耐えなければならないことです。

出産にかかる時間は人によって大きく異なり、数時間で終わる人もいれば、長時間痛みに苦しむケースもあります。

また、自然分娩はいつ陣痛が始まるかわからないため、計画的に準備することが難しい点もデメリットです。

夜間や休日に急に陣痛が始まると、入院や家族のサポート体制に慌ててしまう場合もあるでしょう。

このように、自然分娩は人間が持つ本能的な出産方法である一方、痛みを受け入れる必要がある点がデメリットといえます。

無痛分娩と自然分娩それぞれのリスク

無痛分娩と自然分娩それぞれのリスク

出産はどの方法を選んでも、母体や赤ちゃんに一定のリスクを伴います。

無痛分娩と自然分娩のそれぞれのリスクについて解説します。

無痛分娩のリスク

無痛分娩で考えられるリスクは以下の通りです。

  • 麻酔による副作用や合併症のリスクがある
  • 吸引分娩や鉗子分娩が必要になるケースが多い
  • 出産時間が長引きやすい

無痛分娩は痛みを和らげる点で大きなメリットがありますが、麻酔を使うことによるリスクが伴います。

比較的多い副作用は、足に力が入りにくくなる、かゆみ、発熱、血圧の低下、頭痛などです。

いずれも一時的なものが多いですが、不快感が残ることもあります。

まれに神経障害や排尿障害、感染、血腫といった合併症が起こるケースも報告されています。

重症例は非常に少ないものの、リスクが全くないわけではありません。

このように無痛分娩には痛みを抑える安心感がある一方で、麻酔ならではのリスクを理解しておく必要があります。

自然分娩のリスク

自然分娩は薬を使わずに体の自然な力で進めるため、医療介入が少なく安心という印象を持つ方も多いですが、こちらにもリスクはあります。

  • 陣痛の痛みがトラウマになる
  • 強いストレスや血圧上昇が起こる
  • 分娩が長時間に及ぶと産後の育児に影響が出る
  • 陣痛が始まる時間が予測できず、上の子どもがいる場合の対応に追われる

自然分娩の大きなリスクは強い陣痛の痛みに耐えなければならない点です。

痛みの体験がトラウマになり、次の妊娠に消極的になるケースも少なくありません。

また、痛みや不安から血圧が上昇したり、精神的なストレスが強くかかることもあります。

さらに分娩が長時間に及んだ場合、母体の疲労が大きくなり、産後すぐの育児に影響することもあります。

また陣痛がいつ始まるか予測できない点も注意が必要で、急に陣痛が来た場合の対応に不安を抱く方も少なくありません。

特に上の子どもがいる場合、陣痛が来たときに面倒を見てくれる人や預け先を探すのに苦労するケースも見られます。

自然分娩は予期できないタイミングで陣痛が始まり、強い痛みや長時間の負担を伴う可能性がある点を理解しておくことが大切です。

無痛分娩と自然分娩どちらを選ぶべき?

無痛分娩と自然分娩どちらを選ぶべき?

出産方法を選ぶときのポイントは4つあります。

  • 痛みやストレスへの耐性
  • 出産にかける予算
  • 健康状態や妊娠の経過
  • 前回の出産状況

ここでは上記4つのポイントについてそれぞれ解説します。

痛みやストレスへの耐性

出産は強い陣痛を伴うため、痛みにどれだけ耐えられるかが選択のポイントになります。

痛みに弱いと自覚している方や出産に対して強い不安がある方は、無痛分娩を選ぶことで安心感を得られやすくなります。

痛みが少ないと気持ちに余裕が生まれ、医師や助産師の指示も落ち着いて聞けるでしょう。

反対に、「自然な流れで出産したい」、「自分の体の力を信じて臨みたい」という方は自然分娩を選ぶこともできます。

出産にかける予算

無痛分娩は自然分娩に比べて追加費用がかかるのが一般的です。

平均すると10万〜20万円程度上乗せされることが多く、病院によってはさらに高額になる場合もあります。

自然分娩は基本的な出産費用だけで済むことが多いため、経済的な負担は比較的少なくなります。

どちらを選ぶかを考える際には、出産育児一時金や自治体の助成制度の利用も含め、出産全体にかかる費用を確認しておきましょう。

健康状態や妊娠の経過

母体の健康状態や妊娠の経過も重要な判断材料です。

妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病などの持病がある場合、医師から無痛分娩や計画分娩を勧められることがあります。

また、骨盤の大きさや赤ちゃんの体重、陣痛の進み方によっても適した方法は変わります。

自然分娩を希望していても、出産中の状況によっては医療介入が必要になることもあるため、柔軟に対応できる心構えを持っておくことが大切です。

前回の出産状況

経産婦の場合は、前回の出産経験が次の出産方法を決める大きな要因になります。

以前の出産で強い痛みに苦しんだ方や、会陰裂傷などのトラブルがあった方は、無痛分娩を検討してみることをおすすめします。

逆に、前回が比較的スムーズで大きな問題がなかった人は自然分娩を選びやすいでしょう。

また前回のお産がとても早く進んだ場合は、自宅や移動中の車内などで娩出してしまう可能性もあるため、無痛分娩を選ぶことで計画的に臨みやすくなります。

まとめ

無痛分娩と自然分娩は、それぞれにメリットとリスクがあるため「どちらが正しい」という答えはありません。

痛みにどれだけ耐えられるか、費用面での負担はどこまで許容できるか、そして健康状態や過去の出産経験などを考慮することで、自分に合った方法が見えてきます。

最終的には、医師や助産師と相談しながら安心して臨める選択をすることが大切です。

関谷レディースクリニックでは、自然分娩と無痛分娩どちらにも対応しています。

一人ひとりに合った計画をご提案しているため、出産に対する不安がある方はぜひ当院までご相談ください。

関谷レディースクリニックの無痛分娩

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